外保連とは

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【シンポジウムの経緯】

 三保連(内科系学会社会保険連合、外科系学会社会保険委員会連合、看護系学会等社会保険連合)では毎年シンポジウムを開催して、わが国の保健医療制度のあるべき姿を目指して、各々の立場から共通する課題について討議を重ねてきました。今回のシンポジウムでは、テーマを“手術以外の技術はどう評価されるべきか”としました。ご多用中とは思いますが、万障お繰り合わせの上、ご参加下さいますようご案内申し上げます。

 外科手術に関わる技術評価は、難易度と時間等を指標とした外保連試案「手術指数」として完成度が高く、中医協でも評価され社会的にも受け入れられています。一方、内科系医師に限らず全ての医師が日常行っている手術以外の技術評価や看護技術の評価は、現行の診療報酬体系の中で部分的には存在しますが、きわめて限定的で体系的ではありません。

 例えば、内科系技術といわれる医師の技術は、数多くの疾患と病態に関する知識をもとに、得られた患者情報の整理、分析、評価、判断を繰り返しながら最終的に疾患を診断し、重症度や病期に応じた治療法を選択し、実践するという知的作業が中心です。診断に関しては神経学的検査料、検体検査判断料、画像診断料などがありますが、これらの患者情報を総合して疾患と病期、重症度を診断するという、臨床医学の本質的な技術は何処で評価されているのでしょうか。治療に関しても、治療方針の選択と決定、患者・家族への説明と同意取得、治療の実践、経過掌握による治療方針の修正、予後の見通しと判断といった過程が存在します。内科的治療には処方料・処方箋料がありますが、入院患者の処方は入院基本料に含まれています。内科系技術の多くは、基本診療料(初・再診療、入院基本料)や医学管理料に含まれており、評価手法の確立そのものが課題となっています。内保連は各診療領域別委員会で選択された身体的、精神的、手技的、知識と判断、時間拘束からみた「総合負荷」が最も大きい27疾患・病態について、「特定内科診療」として検討を進めてきましたが、現行の診療報酬体系のなかでの位置づけが課題となっています。

 今回は、内保連、外保連、看保連のそれぞれから、“手術以外の技術評価”の現状と改善の方向についてご報告いただき、活発な討議を通じて実りある会にしたいと思います。

 事前受付はございませんので、当日多数の方のご来場をお待ちしております。

外科系学会社会保険委員会連合 会長 山口 俊晴
内科系学会社会保険連合 代表 工藤 翔二
看護系学会等社会保険連合 代表 井部 俊子

内保連、外保連、看保連合同シンポジウム
手術以外の技術評価:現状の取り組みと今後の課題

日 時:平成24年11月10日(土)13:00~15:30

会 場:東京ステーションコンファレンス(http://www.tstc.jp/access/index.html
(東京都千代田区丸の内一丁目7番12号 サピアタワー4階(受付)
JR東京駅 新幹線専用改札口(日本橋)より徒歩1分、八重洲北口改札口より徒歩2分
東京メトロ東西線大手町駅より徒歩1分
JR成田空港駅より成田エクスプレスで約60分
羽田空港第2ビル駅より東京モノレールで30分
※お車でお越しのお客様はビル内の駐車場をご利用ください。

参加料:無料

問い合わせ先
〒113-8433 東京都文京区本郷3-28-8 日内会館内
 内科系学会社会保険連合事務局
TEL:03-3813-5991 FAX:03-3818-1556 E-mail:info@naihoren.jp

当日の連絡先
東京ステーションコンファレンス
TEL:03-6888-8080

pdf 【シンポジウム概要】(PDF/124KB)