外保連とは

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【シンポジウムの経緯】

 我が国の国民皆保険制度を支える診療報酬については、社会保障費の大きな部分を占める診療報酬の総額の在り方と共に、総額の配分法である診療報酬体系の妥当な制度設計が必須である。医科診療報酬点数表を見ると「特掲診療料」では検査や手術などエビデンスに基づく診療報酬の改定が進められている。しかしながら、「基本診療料」の中核をなす初・再診療や入院基本料は算定根拠となるエビデンスの明示は困難であり、診療報酬体系の中でも「聖域」に近い形で既存の制度が踏襲されている。特に内科系診療の中核をなす、初・再診における知識・経験を活用した判断や説明などの医療行為は本来エビデンスに基づく精緻化によって適切に評価し診療報酬に反映させうるものなのであろうか。また近年、DPCについても多くの医療現場での投入資源をより精細に報酬に反映させるため、制度の発足時に比較するといわゆる「包括外への外出し」で代表される様な精緻化が進行しており、その結果、DPC制度の本義である「包括化」から、個別の検査や薬剤の額をより精密に反映する「出来高化」の傾向が顕著となっている。今後、数回の診療報酬改定を経て将来のDPCはどの様な最終形態を目指すべきであろうか。このシンポジウムでは保険診療において、何をどこまで精緻化することが可能であり、何をどこまで包括化すべきなのか、そしてそれらが診療報酬体系にどう反映されるべきなのか、を検討したい。医師や看護師の技術を包括的に反映する専門医あるいは専門看護師の資格と診療報酬との連動も含めて、我が国の将来の診療報酬体系はどの様な姿を目指すべきなのかを探りたいと考え、下記の如く合同シンポジウムの開催を決定しました。
 事前受付はございませんので、当日多数の方のご来場をお待ちしております。

外科系学会社会保険委員会連合会長 山口 俊晴
内科系学会社会保険連合代表 齊藤 寿一
看護系学会等社会保険連合代表 井部 俊子

内保連、外保連、看保連合同シンポジウム
これからの診療報酬制度:包括化と精緻化

日 時:平成22年9月18日(土)14:00~17:20
会 場:ベルサ―ル八重洲 3階(Room1+2+3)
http://www.bellesalle.co.jp/bs_yaesu/
東京都中央区八重洲1-3-7八重洲ファースト フィナンシャルビル3F
「日本橋駅」 A7出口 直結 (東西線・銀座線・浅草線)
※B1Fにて、地下鉄日本橋駅(A7出口)と直結しております。
B1Fよりエレベーターにて3Fへお上がりください。
「東京駅」八重洲北口徒歩3分(JR線・丸ノ内線))
参加料:無料

問い合わせ先:
〒113-8433 東京都文京区本郷3-28-8 日内会館内
内科系学会社会保険連合事務局
TEL:03-3813-5991 FAX:03-3818-1556 E-mail:info@naihoren.jp

当日の連絡先:
ベルサ―ル八重洲
TEL:03-3364-6216

pdf 【シンポジウム概要】(PDF/364KB)